『推し、燃ゆ』を読んだ感想 

先日、第164回芥川賞を受賞した、宇佐見りん著「推し、燃ゆ」をやっと読了。やっと、と言うのも、芥川賞を受賞した直後にすぐ読みたかったし、それ以前に三島由紀夫賞を受賞した前作「かか」もずずっと読みたかったったのだが、どこの本屋を探しても一冊も見当たらない。初版が出てから半年くらい経過して売り払われた矢先に芥川賞受賞だったようで、どこの書店でも品薄の状態が続き、6回目の重版がされたところでやっと買うことが出来た。

 

内容はタイトルを読んで字の如く、「推し」が炎上した女子高生の生活を描いたものだ。

 

半年くらい前に、男性のアイドルが彼女を殴って大炎上した事件があり、誰だったかと思い気になって調べてみたのだが、全く見つからなかった。2020年に炎上したタレント一覧なるものを見ようとしても、炎上の件数が多すぎて、僕が探していた人物を見つけることが出来なかった。世間はそれ程炎上で溢れかえっている。タレントの炎上はもはや週一どころか毎日は発生しているのではないか?

 

世間がそのような状況になっている中、この「推し、燃ゆ」は現代の、それも「オタク」な若者の感性を特に反映した作品だ。

 

主人公は発達障害を背負った女子高生「あかり」。そしてその「推し」はアイドルグループ「まざま座」のメンバーとして活動している「上野真幸」。

 

あかりは所謂トップオタ(使い方を間違っているかもしれない?)だ。グッズは観賞用布教用保存用の三つを買い、CDは20枚以上購入し、彼が出演しているラジオやテレビを隈なくチェックし、それをまとめたブログでファンの中でちょっとした知名度を誇っているレベルのガチさだ。この物語は推しが炎上した後のあかりの変化していく日常を描いた物語、、、、ではない。

 

推しが炎上した後でも彼女は一切変わらない。炎上以前と変わらず彼を推し続ける。なぜなら、推しは彼女にとっての「背骨」だからだ。発達障害を背負い、普通に生きることすらままならない彼女にとって真幸を推すことは生きることと同義であり、推しのいない人生は余生だ。とまで語っている。

 

だがこれは「辛いことは全部推しパワーで乗り超える!」と言った話ではなく、「推しが背骨」であることの負の側面が色濃く描かれている物語だった。

 

生活のすべてがままならない彼女にとって唯一マトモにできることが「推すこと」であり、それが彼女の唯一のアイデンティティだ。辛いバイトも「この一時間がCD一枚になる」というメンタルで乗り切っている。オタクはしばしば現実逃避をしているという目で見られがちだが、あかりにとって推すことこそがは現実と向き合うための手段だ。

 

自分以外のものが自分のアイデンティティになることはとても恐ろしいことだと思った。あかりがどれほど推そうと、ファンの中で頭角を表そうと、彼女自身は空っぽのままで、永遠に推しにすがり続けるしかないからだ。

 

「推す」ことがそのまま人生になってしまった人間の心理を克明に描いた、とても良い小説だと思った。僕の友人はみなオタクっ気のある人間しかいないので、そして僕自身もそうなので、非常に内容に入り込むことが出来た。

 

自分はオタクだと自負がある人、そこまでではなくとも、何か没入している物事がある人は是非読んでほしい。

 

 

最近読んだ本 1月16日~

先週レコードプレーヤーを買って以来、めちゃくちゃレコードにハマってしまいました。今週はビートルズの「HELP!」「The Beatlesホワイトアルバム)」「The Beatles1962~1966(赤盤)」の三枚と、レッドツェッペリンの「LED ZEPPELIN IV」の四枚を買ってきました。その中でもビートルズの赤盤に収録されている「In my Life」が大好きで一日中聴いています。

 

正直、「レコードの何がいいの?」と言われたらあんまりCDとの違いを答えることが出来ません。けどレコードのほうが何となく良い気がする。音楽を流してる感じも音の違いなんて碌に分からないのになんかいいよなぁと思ってしまう。

 

そんな、「良く分かんないけどなんかいいよなぁ」系代表作家、村上春樹の小説を今週は三冊読みました。

 

 

 

一冊目 ノルウェイの森 下巻

ノルウェイの森については単独で記事を書いたので今回は割愛。

 

 

 

二冊目 風の歌を聴け

この小説は過去に一度読んでいるのですが、さっぱり理解できなかったので、数年を経た今読んでみれば何か変わるかもしれないと思い再読しました。

 

結果良く分かりませんでした。全く成長していないですね。

 

これといったストーリーもなくひたすら洒落た文章が綴られていて、読んでいて気持ちよくはあるのですが、内容がほとんど理解できない。読んだ後めっちゃ爽やかに「なにこれ?」ってなりました。風の歌を聴けを一回読んだだけで「ここが凄い!!」ってなる人は本当にセンスがある人だと思います。もっと努力して僕もセンスを身に着けたい。

 

 

三冊目 1973年のピンボール

風の歌を聴けの続編です。

 

冒頭部分に「物事には必ず入口と出口がなくてはならない」とわざわざ書いてあったので、前作よりも具体的な展開があって読みやすかったです。まぁ、良く分かんなかったんですけど。

 

前作もそうですが、もう全文字比喩なんじゃないかっていうくらい比喩が多すぎる。そしてその比喩が何を示しているのかが全然わからない。このシリーズを読むにはもっと読解力が必要そうです。

 

 

 

 

今週はまぁまぁです。アニメの「輪るピングドラム」を観たのですが、死ぬほど面白かったです。作品中に村上春樹の作品が出てきたりして、そういう細かいところまで好きです。ぜひ見てみてください。

 

 

 

 

それでは、、、

 

 

 

ノルウェイの森書評と村上春樹について

村上春樹作品を初めて読んだのは確か小学校六年生の時で、初めて読んだ作品は「1Q84」だった。だが初めて読んだときは途中でリタイアしてしまった。単純に長すぎた(600p弱の単行本が三冊、文庫本だと300pのが六冊!)というのも理由の一つだが、村上春樹作品の特徴である、二つの物語が並行して書かれる展開が理解できなかったのが大きな要因だ。大体の場合でその二つの物語が絡み合うの中盤から終盤にかけてなので、そこにたどり着く前に頭の理解が追い付かずリタイアしてしまった。

それから読書に慣れるために長編小説に挑戦して、中一の時に「1Q84」に再挑戦した。序盤何度か挫折しかけたが、二つの物語が絡み合ってきたあたりからどんどん夢中になり、読み終わったときにはすっかり村上春樹が好きになっていた。

ちなみに、短いからという理由で村上春樹の短編作品から読み始めるのはお勧めしない。本当に難しいからだ。「パン屋再襲撃」や「納屋を焼く」なんかは何回か読み返してもさっぱり理解できなかった。村上春樹作品では、短編小説が元となって長編小説になるパターンが多く(ねじまき鳥→ねじまき鳥クロニクル、蛍→ノルウェイの森など)長編小説を何作品か読み、作品の特徴を知ってから短編作品を読むのがおすすめだ。もっとも何作品を読んだ後でも理解できるとは限らない。(僕は無理だった。また挑戦する。)

 

1Q84」を読んだ後に「海辺のカフカ」を読んだ。この作品は僕が今まで読んだことのある全て作品の中で一番好きな作品だ。15歳の少年が旅に出た先で現実とも非現実ともつかない出来事を経て成長していく様が村上春樹独特の文体で描かれる今作は、800p強の長さながら読んでいて全く疲れないし、単純にストーリーが面白い。内容が全然理解できない、という理由で村上春樹作品を避けている人は「海辺のカフカ」から読み始めればなんなく読み通すことが出来ると思う。高校の友人におすすめして、貸したところ一年後に上巻の50pあたりに栞が挟まった状態で帰ってきた。読めや。二年前に舞台化された「カフカ」を見に行ったが、それもものすごく良かった。逆に舞台ではなく映画だったらそんなに面白くなっていなかった気がする。実際「ノルウェイの森」の実写版が不評であるように、村上春樹作品の登場人物の独特なしゃべり方をそのまま映画の中で話したら正直違和感しかない。かといって普通の話し方に直したら原作の雰囲気が損なわれてしまう。演劇の誇張したセリフ回しと村上春樹作品の愛称は抜群だろう。

 

ここまでの文章の中で、村上春樹の書く文体の良さを特に書いてきたが、今回読んだ「ノルウェイの森」は特に文章が良いと感じた作品だった。(散々語っておいてノルウェイの森呼んだことなかったのかよ!というツッコミはしないでください。ぐうの音も出ないので)

ネタバレありなので見たくない人は見ない方が良いです。ネタバレありでも十分に楽しめますが。

 

以下あらすじを引用

 暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は一九六九年、もうすぐ二十歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。

 今作は村上春樹作品ではおなじみだったファンタジーな要素や、二つの世界の同時並行などは一切存在せず、最初から最後まで現実的な話だ。

 

主人公である「僕」ことワタナベは高校時代に親友だったキザキを自殺で無くす。高校生当時ワタナベとキズキとその彼女の直子は三人で遊ぶ仲だったが、キズキの死後直子とは疎遠になる。

大学生になり、東京で偶然直子に再会したワタナベは直子との関係を深めていく。だが直子はキズキの死後精神を患っていて、その病は深刻になっていき、京都の山奥にある病院で療養をすることになる。

直子と会えない間、ワタナベは大学で知り合った緑という女性とも関係を深めていく。そしてワタナベは二人の女性を同時に愛してしまっていることに動揺する。

 

ストーリーの流れが、先日プレイした「WHITE ALBUM2」と似ていた。もしかしたらホワルバはノルウェイの森をモチーフにした作品だったのかもしれないと思った。ホワルバはギャルゲなので二人のうちどちらかを選ぶ展開になるが、ノルウェイの森ではそのような展開は訪れない。直子は自ら命を絶つ。

 

直子だけでなく今作では主人公の周辺の大勢の人が自殺する。主人公は多くの者を失っていくのだが、今作はその喪失感が文章に現れている。

 

 そんなことはもうどうでもいいことなのだ。直子はもうこの世界には存在せず、一握りの灰になってしまったのだ。

 主人公の空っぽな感情と絶望が文章からひしひしと伝わってくる。

 

 

主人公は寮の先輩の永沢とともに夜の街に繰り出して女性を捕まえて一夜限りの関係を持ちまくるが、その行為自体好きでやっているのではなく、ただの暇つぶし、あるいはさみしさを紛らわすための好意としかとらえていない。他人に興味を持たずに生きている様子はまさに空っぽに見える。

 

僕はこの小説を読んで、ワタナベは直子のことを本当に愛していたのか?と疑わしく思った。ワタナベが心を開いた人間は高校時代の親友のキズキだけであり、先輩の永沢にも、東京の恋人の緑にも本心から心を開いていなかった。

ワタナベは直子を通して、死んでしまったキズキの存在を確認していたのだと思う。そして、それと同時に直子もワタナベとの関係を通してキズキの存在を思い出していたのだと思う。ワタナベはキズキへの感情と直子への愛情を勘違いして、自分と直子の思いは同じにも関わらず、愛情に飢え、緑との関係を持つ様子は、とても情けなく見える。

 

作品内で、「死は生の一部である」と語られていたが、これは死を選んだ人物たちは「死」によって自分の人生を満たした、と捉えることが出来る。空虚感を抱えながら生き続ける主人公(そして先輩の永沢)は満たされない、という対比が綺麗だと思った。

 

冒頭にも書いたようにこの作品はなんといっても文章が良い。読んでいて全く疲れないしストレスなくスラスラ読める。そして文章から感じる喪失感は読んでいてとても気持ちがいいと感じた。読後感もかなり爽やかで、最近読んだ本の中だと一番の高評価。今後もまた何度か読み返したいと思う。

 

 

 

かいてたらもうシャレにならない時間になってきたのでここまで。今回はかなり面白かったからこんなに長い感想になってしまったが、今後は普通にいつも通り一週間のまとめ記事に短くまとめたいと思う。

 

 

 

 

 

それでは、、、、

 

 

最近読んだ本 1月15日~

レコードプレーヤーを買いました。

 

アイオンレコードというアメリカ(多分)の会社から出ている初心者向けのレコードスターターキットみたいな商品を買いました。本来、レコードを聴くためにはレコード、ターンテーブル、カートリッジ、針、フォノイコライザー、スピーカーetc.....という具合に大量の部品が必要になり、こだわればこだわるほど莫大な金額が必要になってきてしまいますが、僕が買ったプレーヤーはレコードを聴くために必要な部品が一式一つになっていて、コンセントさえ刺せばもうレコードを楽しめるという初心者ニッコリの商品です。

まぁその分音質に関してはそこまで良くないらしいですが、初心者に音の違いなんて分からないし、僕は失聴経験のあるガチ耳悪ボーイなので、こんなもんで十分でしょう。

 

今回レコードプレーヤーを買ったのは、元々レコードに興味があったのもありますが、一番の目的は、先月実家から発掘された大量のレコードを聴くためです。QUEEN松任谷由実など時代を感じるアーティスト達のアルバムはレコードで聴くのにぴったりです。それらに併せ、プレーヤーを買った記念に大好きなアルバム、ニルヴァーナNevermindとキングクリムゾンのクリムゾンキングの宮殿を購入しました。「21st Century Schizoid Man」がとにかく好き。

 

30年以上放置されていたレコードがちゃんと聴けるのか不安でしたが、ちゃんと聴くことが出来ました。しかもかなり良い音。

 

昔、母が30年くらい前にかったスピッツのCDを見つけたときや、兄貴がプレイしていたPCゲームをインストールした時にも感じたことですが、たとえ内容が同じでも、そのものが持つ歴史、記憶を知ることで、それを知っている人だけが感じることのできる付加価値があると思っていて、今回のレコードなんかは流すまでに割と金がかかっているので、聴けたときの感動はかなりのものでした。

僕も何か残せたらいいなと思います。その前に子孫を残せって話ですが........

 

 

 

今週読んだ本です。

 

 

一冊目 五分後の世界

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時間が五分間ずれて現れた日本は、人口が25万人に減少し地下に移住して、今もなおアメリカ率いる国連軍にゲリラ戦を続けている。そこに迷い込んだ小田桐青年も兵士としてゲリラ戦に巻き込まれていくーーーという内容。

一見するとファンタジーに見えますが中身は超硬派でした。戦闘の描写がリアルで臨場感がありました。

 

まだ第二次世界大戦が続いていたら、という架空の戦記の設定の濃さがとても良かったです。

 

 

二冊目 ノルウェイの森

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村上春樹のファンなのにノルウェイの森読んだことないって流石にヤバ過ぎ…と思い危うく自決するところだったので、読みました。母親の本棚に村上春樹の作品は全部置いてあるので買う必要が無くて便利。長編は大体読んだつもりでいたけど、ノルウェイの森アフターダークはまだ読んでなかったです。

 

やはり村上春樹は文章が良い。ストーリーの難解さや、文章の癖、セックスし過ぎなどが批判されがちな(アンチから)村上春樹ですが、僕はこの文章大好きです。村上春樹の文章が好きすぎて、大学受験の自己推薦書を担当の先生にチェックしてもらったら、一度も話したことないのに、「君、村上春樹好きでしょ」と言われたことがあります。恥ずかしすぎて浪人しようかと思いました。

 

 

 

週ごとに読む冊数が減っていますが、来週はマジのガチでちゃんと読みます。

 

 

 

 

では、、、、、

 

 

 

 

最近読んだ本 1月8日~

エヴァ延期。

緊急事態宣言が出て何となく嫌な雰囲気は漂っていましたが、やはり直前の延期は心に来るものがありますね。前回の延期と違って今回は新劇の再上映があったり、もうシンヱヴァの準備万端!!!ってところでまさかの9日前の発表でしたから、期待で満帆になっていたのが、爆発するでもなく、小さな穴を開けられてちょっとずつしぼんでいくような気分。

 

ですが「待ち」の楽しさというのもあります。ヱヴァを好きになってからもう10年弱が経ち、Qを観てからでも8年くらいが経っていますが、その間ヱヴァへの情熱が消えることはなく、むしろエヴァに纏わる書籍や、考察、ヱヴァから生まれた「セカイ系」にも手を出してみたりなど、シンヱヴァへの待ち時間の中でもっとエヴァを好きになっていっています。

なんだかんだで「シンヱヴァはまだなんかいw」みたいなノリも好きです。(延期されるたびにいちいちクソコラ置いて行ったりファン歴の長さを謎にアピールして延期に動じない俺(笑)みたいなのは嫌いですが)

 

僕の誕生日はヱヴァQの公開日と同じなんですが、昔存在したヱヴァ速というサイトに誕生日が来るたび「ヱヴァQ公開から〇年経ったという事実…」というタイトルのスレが乗るたびに自分が一歳年をとったことを実感していました。そのエヴァ速は数年前に炎上して消えました。シンヱヴァ、見たかっただろうなぁ…

 

Qを見てから今までずっと頭の片隅で「でもシンヱヴァあるし…」みたいな想像をして現実逃避していたので、シンヱヴァが終わった後の世界で僕がどう生きていくのか想像つかないです。まぁシャニマスがアニメ化されるまで死にませんけどもね…

 

今回の延期も多分半年くらいなんでしょうけど、それまで延命処置を施されてるつもりで待ち続けます。シンヱヴァ楽しみ!!!!!!

 

 

今週読んだ本です。

 

 

 

  

一冊目 太陽の塔

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夜は短し歩けよ乙女や四畳半神話体系の著者、森見登美彦のデビュー作です。

今作も森見作品定番の落ちこぼれ大学生が主人公です。

今作はほかの作品と比べてファンタジー色が強く読みやすかったです。夢と現実を行き来する不思議なストーリーと、舞台となっている京都の雰囲気がマッチしていて非常に良い。先日京都旅行に行ってきたばかりなので、シーンをイメージしながら読めて楽しかったです。

 

 

 

二冊目 天才の根源

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マジで悔しい。まんまと買ってしまった。

 

僕は芸能人のエッセイが苦手で普段は全然読まないです。(文筆家のエッセイは大好き)

 

芸能人のエッセイって大体、恵まれなかった子供時代→頑張った青年期→努力すれば夢はかなう!!みたいな夢の押し売り三弾構成がほとんどで、「そりゃ成功した人だからそんなこと言えるんだろ…」ってなってしまうんですよね。タイトルは大体自虐的か下手にまわって読者を気持ちよくさせるためだけなので、もう装丁から苦手なんですよ。ホリエモンの「ゼロ」とか表紙見ただけで「野菜も食わないやつが何言ってんだ!パンチ!」ってなります。

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東海オンエアはyoutuberのなかでも好きで動画も結構見ていたんですが、エッセイ本が出るってなった時もどうせテンプレで出すだけだろうと思って買うつもりはなかったんですが、タイトルが「天才の根源」で「こ、これはただものじゃない......」と思い悔しいけど買ってしまいました。

 

まぁ内容は案の定テンプレだったのでそんなに面白くはなかったです。けど途中の章で元カノ全員からの彼氏度レビューを受けていたのはすごい面白かったです。

 

 

 

三冊目 宮沢賢治詩集

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唐突に「日本人なのに宮沢賢治詩集読んだことないってマズくないか…?」と焦燥感に襲われたので買ってきました。

宮沢賢治の童話はいくつか読んだことがあります。(よだかの星が一番のお気に入り)ですが、あの有名な「春と修羅」は名前しか知らなかったので、挑戦してみようと思ったのですが、、、難しすぎる。全編に及び分かりませんでした。序文の

わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)

 から全然読解できず、断念。もっと時間をかけて何度も読み返して、漠然とでも意味を読み解けて来たらまた感想を書きに来ます。

 

 

 

 

今週はいろいろ忙しかった(新しいギャルゲを始めた)のであまり読書の時間が取れなかったので、来週はちゃんとしたいと思います。ヱヴァもなくなったので…

 

 

それでは。

 

最近読んだ本 2021 1月~

あけましておめでとうございます。

 

年が明けて早一週間が過ぎました。今年は丑年ということで、年が明けた瞬間にTwitterのタイムラインに爆乳ホルスタイン二次エロ画像が大量に流れてきて年明け早々初勃起をかましました。初夢で夢精しなくて良かったです。

 

2021になってから読んだ本の感想をまとめていきたいと思います。

 

 

 

一冊目 左巻キ式ラストリゾート

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海猫沢めろん著のライトノベルです。

この作品はライトノベル三大奇書と呼ばれていて(残り二つは知らない)内容も文体もかなり尖っています。具体的に言うと1ページ丸々叫び声で埋め尽くされていたり文の後ろに文が重なってたり、等々実験的な文章です。

内容に関して言うとネタバレしない自信がないので、裏表紙の解説文を引用しておきます。

記憶がない僕が目を覚ました場所。

そこは12人の少女が生活する見たこともない学校だった。

馴れ合いの世界を壊すように届いた犯行予告。

現れる狂気の犯罪者。

喪失した外部、閉鎖世界、サイコパス、ドラッグ、神、謎の暗号、連続強姦、陵辱、純愛、消える少女。

最後に現れるのは真実と僕の未来。

 

感想のほうですが、、、、、めちゃくちゃ面白かったです。解説文見ればわかる通りかなりエログロ感が強く多少読んでて気持ち悪い場所はあるのですが、ラストが驚く程爽やか。そして真相が明かされた時の衝撃は本当に頭殴られたくらいでした。

 

この作品は

・00年代エロゲ、ギャルゲが好きな人

・電波系作品(特にととのとか)に興味がある人

にお勧めします。

 

 

二冊目 エロゲー文化研究概論増補改訂版

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エロゲーが誕生してから2010年代中盤までの歴史を網羅した、エロゲファンにとってのバイブルとも言える一冊。これを読んでおけばエロゲの歴史はバッチリです。各年代の名作なども紹介されているので気になるゲームもこれで探すことが出来ます。ゲームの紹介だけでなく、「文化」としての側面も細かく分析されているので最早「エロゲから見た現代史」と言っても過言ではないくらい濃い内容となっています。

ただ、この本は全体の流れを細かく解説してはいるんですが、一個一個の深い内容についてはあまり触れられていないです。三大電波ゲーとか、一部マニア向けの内容は少し物足りないかも。ただ、ギャルゲに少しでも興味があるなら必読の一冊です。

 

二冊連続でエロゲ関連の話しかしてないが大丈夫なのか?

 

 

 

三冊目 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

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桜庭一樹著の小説です。この本は元々ライトノベルとして刊行されたのですが、各方面から高い評価を受け、角川文庫から再出版され一般文芸になるというかなり珍しい作品です。著者の桜庭一樹は08年「私の男」で直木賞を受賞しています。

 

読んだ感想としては、かなり暗い青春小説でした。

この作品では、お金や労働など実利になる物や行動を「実弾」、現実逃避して夢を見続けることを「砂糖菓子の弾丸」と対比しています。普通の小説ではどちらか一方を「良いもの」と定義していますが、この作品は、実弾を撃つ者も、砂糖菓子の弾丸を撃つ者もどちらも戦っていると定義されています。

 

実弾を撃って社会にどんどん歩みを進めていくのか、砂糖菓子の弾丸で、社会に対して必死に抵抗し続けるのか。後者は「引きこもり」「こどおじ」などと言われ逃げている人の烙印を押されがちですが、銃を持った時点で生きるための戦いに参加している。こういう視点の青春小説って結構珍しいので読んでいて新鮮でした。

 

 

四冊目 涼宮ハルヒの直観

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やっと新作読みました。驚愕を読んだのが確か8,9年前なので全然内容を覚えていなかったのですが、今回は番外編的な内容だったので全然平気でした。ただ、分裂あたりから登場した新キャラ達については何一つ覚えていません。

 

今回も超面白かったです。エピソードの終盤で小泉の放った何気ない一言が急展開を生むのはお決まりの流れながら読んでいて気持ちいい。あと、いとうのいぢ先生のイラストが超かわいくなっていて嬉しかったです。またギャルゲ作ってくれないかな。

 

 

五冊目 僕に踏まれた町と僕が踏んだ町

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中島らもの過去を描いたエッセイ集。

 

中島らものエッセイは前から読んでみたいと思っていたので、ブックオフの初売りセールに乗じて購入しました。

 

破天荒な学生時代を描いた小説やエッセイを読むと、憧れと嫉妬で狂いそうになります。何の物語もない高校時代を送ってしまったことへの後悔が一気に押し寄せてくる…

僕も学校をサボって麻雀に明け暮れたり、ヘタクソでもバンドを結成して勢いだけで活動したり、酒やたばこを仲間とやったり、そういう青春時代を送りたかったですが、そんな勇気は微塵も持ち合わせていないので、空しい頭の中の青春時代を憧れと理想で補完するためにこの手の作品を読み漁っています。

森見登美彦の「くされ大学生シリーズ」、大槻ケンヂの「グミ・チョコレート・パイン」、そしてこの「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」、そしてドラマ「ごめんね青春」は僕の憧れと理想が詰まったバイブルです。

 

 

 

 

読書をするときには「読む」だけでなく、「伝える」ことを大事にしなさいと尊敬する人から教わったので、今年は大体一週間に一回くらい読書記録を投稿したいと思います。

 

 

それでは。

私的名盤ランキング2020

年の瀬ですね。年の瀬と言えば神奈川県の南端に位置する城ヶ島に馬の背洞門という場所があります。波の浸食によって岸壁に穴が開き、その穴が馬の背に見えるということから名づけられたそうです。

僕は海を眺めるのが好きなので(別にカヲル君に影響されてるわけではない)三浦半島の海岸を巡る道すがら見てきたのですが、これがまったく馬の背に見えない。どこをどう見たら馬の背に見えるのか、馬の背とはそもそもなんだ。頭部から尻尾にかけてのなだらかな部分か。けどその大部分は馬の首なのではないか。だったらせめて馬の首から臀部にかけてのなだらかな部分洞門のほうがいいんじゃないか。それでも見えないけども。

↑これ

 

これ完全に右斜め上を向いているおしゃぶり咥えたモアイでしょ。

神奈川県三浦市は一刻も早くこの地の名前を馬の背洞門からおしゃモア洞門に変えてください。

 

 

 

 

というわけで2020年私的名盤ランキングです。今年は家でゆっくり音楽を聴く時間も多かったのではないでしょうか。僕は歩きながら音楽を聴きたいタイプの人間なので外出禁止の時は少しつらかったですが。

 

こんかいランク付けするのは2020年に発売されたシングル、アルバムすべてを含む楽曲です。(配信限定なども含む)

 

盤、というとアルバムという意味ですが今回はごっちゃにしました。

 

あとこの記事を書いている僕は音楽の趣味が偏っている上にバカなので全然あてにしないでください。ちゃんとした2020ランキングが知りたい方はロッキンオンという雑誌を買ってください。2020年にこだわらず名盤ランキングを見たい方は「みのロック」というチャンネルをお勧めします。

 

では早速ランキングへ

 

2020年私的名盤ランキングトップ5

5位 Gezan  狂(KLUE)

open.spotify.com

これは日本のバンドGezanが2年ぶりにリリースしたアルバムです。フジロック出場や自主レーベル経営など若手とは思えないほどの活動をしてきた彼らのアルバムですが、、

 

もうすごい

何がどう凄いか。

まずこのアルバムはコンセプトアルバムになっています。

 

※コンセプトアルバムとは、アルバムに入っているおよそ10曲が一つのコンセプトの元に作られている、いわばアルバム一枚で一曲な作品。そのなかでも全曲を通してストーリーが決められているものをロックオペラなんて言ったりします。

 

最近はCDではなくapplemusicやspotifyが主流になってきて、聴きたいアーティストのCDを買って聴くのではなく、ランキングでおすすめされているヒットチャートのプレイリストから流して聴く、というのがメインになっています。ということはこれは様々なアーティストのヒット曲が無作為に選ばれて一つのプレイリストになるということですから、一人のアーティストのアルバムを丸々聴く機会が大幅に減少した、ということです。

 

その流れにアーティストもあわせてアルバムの中に一曲はヒットした曲を入れたりなど、視聴者に見つかりやすいようなアルバムを作っています。

 

そんななかGezanは13曲一繋がりのアルバムをぶち込んできました。一曲一曲の区切りはあるのですが、イントロアウトロは全て繋がっていてしかも全曲同じBPMです。この時代にこんなアルバムを発売する勇気が凄い。

 

そして肝心な曲の内容も素晴らしいです。リード曲にもなっている東京の歌詞です。

 東京
今から歌うのはそう
政治の歌じゃない
皮膚の下 35度体温の
流れる人
左も右もない
一億総迷子の一人称
インターネットが
神さまのかわりをして
誰を救ったの?
戦争
銃声が聞こえるだろう
でたらめしたこんな日々も
過去になって 思い出になっていく
新しい差別が
人を殺した朝
正しさってなんだろ?
想像してよ 東京
新しい暴力を 何でもって乗り越えよう?
teach me the answer
理由はないけど消えたくなる夜に
傘を閉じると、雨が降る東京
国に帰れと叫ぶ 悲しい響きが起こしたシュプレヒコール
肌の色違い探し血まなこの似たもの同士のface
吐いた唾は帰る 必ず hate is back to you 必ず
悲しみの連鎖 暗闇がプレイバック
次に誰を蹴落とそうか、品定めニュースキャスター 倫理には値札
メディアが終わる
応答してよnation 行動しようよmate
誰も幸せな人はいないのに、さげすみあってるループ
あのホームレスのじいさん どこに消えたの?
政治と言葉にした時
一番最初に浮かんだフェイス
安倍やトランプその他諸々のdirty faceではなく
花を見て笑う
好きな人の顔であるべきだから
東京 言葉にした最初のイメージ
夢の墓場 ビルの墓跡 曇天の空 そうじゃなくて
君と歩く いつもの帰り道であるべきだから
それまでは戦いは終わらない
例えロスタイムを越えてもイメージはやめない
誰に勝たなくても、何にも負けてないその日まで つづけよう
We can’t stand
We need a change
想像してよ東京
この街に価値はないよ
命に用があるの
light cruise day by day
君が泣いてるこの時代よ それになんの意味があるのだろう?
戦いの螺旋で迷子になる
焦燥 混乱と優劣を
浴びて暮らすこの日々よ 答えを聞かせて?
東京
We can't stand
We need a change

 いい箇所だけ引用しようと思ったんですが全歌詞良すぎるので全部持ってきました。こんなに直接的に世界について歌っているのに全然くどくない。普通政治や世界情勢について歌うとフォークみたいな雰囲気になってしまったり、宗教色強めのアジテーションソングになってしまいますがこの曲は全然そんなことがない。

一番好きなフレーズは

今から歌うのはそう

政治の歌じゃない 

 この部分です。政治の歌じゃないといっていながら歌詞の中に安倍とトランプが登場していたりとバリバリ政治の曲です。

けどこの歌詞は、「政治なんて大それたことじゃなくて、今から歌うことは生きていくために当然考えなきゃいけないことなんだぜ」って意味があるんじゃないかなと思います。総選挙とか大統領選とか陰謀論とかそんなデカいことじゃなくて、自分たちが日々過ごす東京を変えていかなくちゃならないという自分の力だけでロックシーンをのし上がっているGezanにしか言えないかっこよすぎる歌詞ですね。

 

www.youtube.com

ライブ映像があるのでぜひ見てみてください。キレキレすぎて怖いです。

 

4位 μ's A song for You! You? You!!

open.spotify.com

俺達のμ'sが帰ってきた!!!

 

そんな熱狂のラブライブ!フェスから始まった2020年。その二か月後に発売されたMOMENT RING以降初のシングル。

 

期待を裏切るどころかハードルの遥か上空を爆速で飛んで行ったような作品。

 

表題曲のA song for You! You? You!!は、PVが開いた口が塞がらないくらい良いです。いつもは感情が希薄な友人が、「やべぇ!やべぇ!」ってなったくらいです。あんなん泣くでしょ......

 

だがこのシングルの真価はそこではない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランキング5とか言って眠くなってきちゃったのでやめていいですか…?もういま深夜の三時回ったとこなんで......

 

2020年いっぱいきょくきいていっぱいたのしかったです。ねむい。明日午前中に起きれたら続きかきますね、、、、、いやその前にWHITE ALBUM2進めないと、、、、

 

それではおやすみなさい、、、、、、